このサイトについて
福跡マップについて — なぜ土地の福を地図にするのか
土地には、悪い記憶だけが残るわけではありません。千年近く商売の神様として手を合わせられてきた場所。学問の神様を祀って受験生が集まり続ける場所。疫病や災いを除けるために建てられ、いまも節目のたびに人が訪れる場所。福跡マップは、そうした「土地に宿ってきた福」を地図の上に集めたサイトです。
姉妹サイトの痕跡マップは、川の跡・戦災・刑場跡といった土地の重い記憶を扱っています。作りながら気づいたのは、同じ土地の歴史でも、人々が「良いもの」として大切に守り継いできた場所が同じくらいあるということでした。それなら陰と陽で一対にしよう、というのが福跡マップの始まりです。
6つの福
福跡マップでは、土地の福を縁・金・学・除・木・水の6つに分類しています。縁は縁結びや人のつながり、金は商売繁盛や金運、学は学問・合格祈願、除は厄除けや方位除け、木はご神木や鎮守の森、水は名水や霊泉です。地図のピンの色がこの分類に対応しているので、「金運の場所だけ見る」といった巡り方ができます。
根拠ラベルと、ご利益を保証しない方針
掲載している情報には「資料確認済み」か「伝承」のラベルが必ず付いています。資料確認済みは、寺社の公式由緒や自治体史などの資料で内容を確認できたもの。伝承は、郷土で語り継がれてきた言い伝えで、諸説あるものを含みます。
そして、これが一番大切なことですが、福跡マップはご利益や効果を保証しません。ここに載っているのは「この土地はこういう福の場所として、これだけの年月、人々に大切にされてきた」という記録であって、「ここへ行けば願いが叶う」という約束ではありません。書き方が「〜と伝わる」「〜とされてきた」に徹しているのはそのためです。それでも、何百年も絶えずに人が手を合わせてきたという事実そのものには、資料で確認できる確かな重みがあります。私たちが地図にしたいのは、その重みのほうです。
楽しみ方
地図で自分の家や職場の近くを検索して、思いがけない福の場所を見つける。古地図モードで、その神社が明治の地形図にどう描かれていたかを確かめる。参拝の前に由緒を読んでおく。使い方は自由ですが、実際に訪れる際は、そこが今も信仰の場であることへの敬意だけは持っていただけたらと思います。
掲載内容に誤りがあった場合や、寺社・関係者の方から訂正のご依頼をいただいた場合は、真摯に対応いたします。お気づきの点があれば、投稿フォームからお知らせください。
参考・出典
- 痕跡マップ(姉妹サイト。土地の記憶を地図で可視化する構造の原型)