参拝の作法とマナー
神社とお寺が多い都道府県はどこ? 文化庁の最新年鑑で比べた
「神社がいちばん多い県」「お寺がいちばん多い県」を、文化庁の最新資料で確かめました。
使ったのは『宗教年鑑 令和7年版』です。表の基準日は2024年12月31日で、都道府県別の「宗教団体」の欄を比べています。ここでいう数は、地図上で目にする建物の数や、宗教法人だけの数と同じではありません。年鑑の定義に沿った宗教団体数です。
神社の上位5県
1. 新潟県 4,654 2. 兵庫県 3,854 3. 福岡県 3,399 4. 愛知県 3,351 5. 岐阜県 3,255
全国計は80,484です。京都や奈良が最上位だと思われがちですが、神社の宗教団体数では新潟県が最も多くなっています。
寺院の上位5府県
1. 愛知県 4,506 2. 大阪府 3,346 3. 兵庫県 3,280 4. 滋賀県 3,192 5. 京都府 3,039
全国計は76,332です。寺院は愛知県が最多で、大阪府、兵庫県が続きます。
順位を見るときの注意
この表だけで「信仰が盛ん」「参拝先が多い」とは言えません。一つの境内に複数の宗教団体が関わる場合や、法人格を持たない団体もあり、観光案内に載る社寺の件数とは集計の目的が違うからです。
また、人口や面積で割った順位ではありません。単純な総数なので、大きな県と小さな県を同じ条件で比べています。人口当たり、面積当たり、文化財指定数などを知りたい場合は、別の計算と資料が必要になります。
数字は「どちらが偉いか」を決めるものではなく、地域ごとの歴史や集落の成り立ちを調べる入口として使うのがよいと思います。福跡マップでも、件数だけでなく、各社寺の公式由緒と現地で大切にされてきた信仰を一件ずつ確認して掲載しています。
使った表について
同じ年鑑の中にも、集計の範囲が違う表が複数あります。この記事の数字は、神道系・仏教系それぞれの宗教団体を集計した表から取りました。
- 神社:第1部 表(ア)「全国神道系宗教団体数・宗教法人数」(都道府県別)
- 寺院:第1部 表(イ)「全国仏教系宗教団体数・宗教法人数」(都道府県別)
- 数値基準日:2024年12月31日
なお、全宗教を合計した別の表では、神社80,570、寺院76,390と、いずれもわずかに多い数字になります。系統をまたぐ団体が含まれるためで、上位の顔ぶれと順位はどちらの表でも変わりません。数字を引用するときは、どの表から取ったのかを添えておくと安心です。