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鬼門の調べ方 — 地図で自宅の鬼門・裏鬼門がわかる無料ツール

方位のしらべもの | 編集:福跡マップ編集部

鬼門は北東、裏鬼門は南西です。下の地図で調べたい場所をタップ(クリック)すると、その地点から見た鬼門と裏鬼門が扇形で表示されます。「現在地から調べる」を押せば、いま居る場所を基準にできます。

地図をタップすると、その地点が基準になります

濃いほうの扇形が45度、点線の外側が60度の範囲です。どちらを鬼門とするかは流派によって考え方が異なります。理由はどこまでが鬼門かで説明しています。

この地図の北は真北(地図の上の方向)です。方位磁石が指す北とは数度ずれます。詳しくは真北と磁北のずれをご覧ください。

位置情報はお使いの端末の中だけで計算しています。当サイトのサーバーへ送信することも、保存することもありません。(地図の絵そのものは国土地理院の配信から読み込むため、いま表示している範囲は通常のページ閲覧と同じかたちで配信元に伝わります。)

本ツールは方角を機械的に描くもので、吉凶を判定するものではありません。ご利益や効果を保証するものでもありません。

鬼門とは、艮(うしとら)の方角のこと

辞典の説明はおおむね一致していて、鬼門は「艮(うしとら)、すなわち北東の方角。また、その方角にあたる所」とされています(精選版 日本国語大辞典)。艮は十二支の丑と寅のあいだにあたる方角で、そのまま「うしとら」と読みます。日本大百科全書も「丑寅(うしとら)すなわち北東の隅にあたる方角」と説明しています。

そして裏鬼門は、その正反対にあたる南西です。こちらは坤(ひつじさる)、未(ひつじ)と申(さる)のあいだの方角にあたります。方角そのものは、この2つを覚えておけば迷いません。

言葉の出どころは中国の古い書物にさかのぼるとされ、精選版 日本国語大辞典は「陰陽道で、陰悪の気が集まり、百鬼が出入りするという」と説明しています。日本での使われ方については、同じ辞典が「九世紀あたりには見えるが、殊に盛んになったのは院政期」と、時期にも触れています。

なぜ北東なのか

ここは、はっきりした答えが1つに定まっていない部分です。日本大百科全書は、鬼門を「陰陽師(おんみょうじ)がいい始めたこと」とし、「東方朔の『神異経』などによると神荼、鬱壘の2悪神がいる方角が鬼門」と説明しています。つまり、日本で独自に生まれた考えというより、大陸から入ってきた方角観が下敷きになっているという見方です。

調べていて少し意外だったのは、辞典類がそろって「〜という」「〜とされる」という書き方をしていることでした。由来そのものが確定した史実として扱われているわけではなく、諸説あるものとして紹介されている、ということになります。ここでも、そのまま諸説として扱っておきます。

どこまでが鬼門か(流派で幅が違います)

「北東」とひとことで言っても、どこからどこまでを北東とみなすかで、鬼門にかかる場所は変わります。ここが実際に調べるときの分かれ目です。

社団法人家相建築設計推進協会は、家相の方位について「全方位360度を45度ずつ8つに分け、北・北東・東・東南・南・南西・西・北西に区分」したうえで、「北東方位の45度範囲を『表鬼門』、南西方位の45度範囲を『裏鬼門』と呼びます」と説明しています。さらに細かく見るときは、この45度を15度ずつ3つに割った「二十四山方位」を使う、とも書かれています。

本ツールは、この45度(北東なら22.5度から67.5度まで)を主な範囲として濃い扇形で描いています。サイト内の地図の方位モードとも同じ区切りにそろえてあります。

いっぽう、十二支の丑と寅をまるごと含める数え方をすると、範囲は60度(15度から75度まで)に広がります。同じ「北東」でも、こちらのほうが少し広く、中心もわずかにずれます。本ツールでは、この広いほうを点線で重ねて描いています。45度の扇形からは外れるけれど点線の内側には入る、という場所は、そもそも流派によって答えが割れる位置だと受け取っていただくのがよいと思います。

平安京の北東に置かれたもの

鬼門の話でよく引き合いに出されるのが、平安京と、その北東にある比叡山です。これは神社の公式サイトでも述べられています。比叡山のふもとに鎮座する日吉大社は、公式サイトで「この地が都の表鬼門(北東)にあたることから、都の魔除・災難除を祈る社として」崇敬を受けてきたと説明しており、サイトの表題そのものが「平安京の表鬼門鎮座 方除・厄除の大社」となっています。

同じ日吉大社の「神猿(まさる)」の説明では、延暦13年(794年)の平安京遷都のとき、京都の北東である比叡山が鬼門にあたったこと、そして日吉大社の神と延暦寺の前身となる寺があったことが記されています。猿は「魔が去る」「勝る」に通じるとして魔除けの象徴とされ、京都御所の鬼門にあたる「猿が辻」にも神猿が祀られている、とも説明されています。

都という大きな単位で方角を気にしていた跡が、そのまま今も社として残っています。鬼門という考えが、言い伝えの中だけでなく、地図の上にも痕跡を残してきたことが分かる例です。

気になるときの、昔ながらの向き合い方

方角が気になったときの作法として、古くから知られているのが「方違え(かたたがえ)」です。デジタル大辞泉は「陰陽道で、外出するときに天一神・金神などのいる方角を凶として避け、前夜、他の方角で一泊してから目的地に行くこと」と説明しています。まっすぐ行くのを避けて、いったん別の方角を経由する、という考え方です。

大阪・堺には、この方違えの信仰で知られる方違神社があります。摂津・河内・和泉の三国の境に鎮座し、どの国にも属さない「方位のない清地」とされてきたことから、転居や旅行の折に参拝する風習が受け継がれてきた社です。由緒は方違神社と方違えの記事にまとめています。

なお、これらはいずれも伝承・習俗であり、効果を保証するものではありません。方角を知ったうえでどうするかは、それぞれの受け取り方でよいと思います。

真北と磁北のずれ(方位磁石は数度ずれます)

最後に、実際に調べるときに一番引っかかりやすい点です。方位磁石やスマートフォンのコンパスが指す北(磁北)と、地図の上方向である北(真北)は一致しません。国土地理院はこのずれを「偏角」と呼び、「磁北が真北より東側にある場合を東偏、西側にある場合を西偏と呼び、現在日本では南鳥島(偏角0度)を除く全ての地域で西偏となっています」と説明しています。

ずれの大きさは場所によって違います。同じ国土地理院の解説では、札幌で「磁北の向きが地図の北よりも約10度西にずれ」、那覇では「そのずれは約6度」と示されています。地域によって数度から10度ほど、というのが目安になります。また、この値は年々少しずつ動いており、国土地理院は5年ごとに磁気図を更新しています(最新は磁気図2020.0年値)。

本ツールが描く扇形は、すべて真北を基準にしています。家相の流派には磁北を使うものもあり、その場合は本ツールの表示より数度ぶん西へ回した位置が鬼門になります。45度と60度の線が近い場所では、この数度で判定が変わることもあります。磁北で見るための切り替えは、いまのところ用意していません。

この道具の使いどころ

方角そのものは、地図の上で一度見てしまえばはっきりします。玄関や水回りがどの向きにあるか、近所の神社が自宅から見てどちらにあたるか。そういう「位置関係の確認」に使っていただくのが、この道具のいちばん素直な使い方です。

そのうえで、鬼門は科学的に検証された吉凶の法則ではなく、長く受け継がれてきた考え方です。方角が分かったから何かをしなければならない、というものではありません。

参考・出典

あなたの住所には、どんな福が宿っているでしょうか。

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