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現地レポ

伊奈波神社へ行ってきました — 本殿の奥の黒龍社と、黒地に金の御朱印

9月12日に岐阜市の伊奈波神社を訪ね、石段の上の楼門や本殿の奥の黒龍社を歩いた記録です。黒龍社の名前が標柱・リーフレット・御朱印で違っていたことや、授与所で受けた二つの御朱印、駐車場と受付時間も書いています。

2026-09-12 | 執筆・編集:福跡マップ編集部

9月12日、岐阜市の伊奈波神社(いなばじんじゃ)へ行きました。着いたのは15時半ごろです。

境内に無料の駐車場があって、そこに停めました。

車を降りてまず思ったのは、山が近いということです。振り返れば町なのに、正面は金華山の緑が壁のように立っています。参道も平らではなくて、奥へ行くほど少しずつ上がっていきます。

参道。石鳥居の奥に神門、その先に金華山の緑
参道。石鳥居の奥に神門、その先に金華山の緑

石段の上に、楼門

石鳥居をくぐって進むと、幅の広い石段があって、その上に大きな楼門が乗っています。

下から見上げると、段が重なった分だけ楼門が高く見えました。ここでしばらく足が止まりました。木の色も屋根の反りも、背後の山の緑とけんかしていません。

石段の手前には、左右に大きな石灯籠が立っています。竿の部分に「献燈」の二文字。参道の脇にも小さな灯籠が並んでいて、苔をかぶったものが混じっていました。

石段の下から楼門を見上げる
石段の下から楼門を見上げる

由緒は神社の公式サイトに出ています。天文8年(1539年)に斎藤道三が稲葉山を居城とするにあたり、丸山の地から現在の場所へ遷された、と記されています。岐阜市の公式サイトも、稲葉山城を「現在の金華山」と書いています。神社はその麓に建っています。

青銅の馬と、朱の鳥居

参道の途中に、青銅の神馬の像が立っています。胴に金色の紋が二つ入っていて、菊の紋と桐の紋でした。

像の背後の斜面には、朱の鳥居がびっしり並んでいます。緑青をふいた馬と朱の列が一枚に入るので、つい何枚も撮りました。

青銅の神馬像。背後の斜面に朱の鳥居が連なる
青銅の神馬像。背後の斜面に朱の鳥居が連なる

いなば大黒社

伊奈波神社の境内には、社がいくつもあります。石段のそばに「伊奈波大黒社」と刻まれた角柱が立っていました。

社号標「伊奈波大黒社」と、その奥の社殿
社号標「伊奈波大黒社」と、その奥の社殿

授与所でいただいた境内社のリーフレットには、こう書かれています。祭神は大己貴神(おおなむちのかみ)、つまり大国主神。宝永六年(一七〇九)の鎮座以来、福徳円満・医薬治病・延命長寿・商売繁盛の神徳があらたかな神として、あつい崇敬が寄せられている。例祭日は五月十五日。

境内社のリーフレット。上がいなば大黒社、下が黒龍社
境内社のリーフレット。上がいなば大黒社、下が黒龍社

本殿の奥の、黒龍社

事前に調べたとき、黒龍社の名前が何度も出てきました。それで本殿にお参りしたあと、そのまま奥へ歩きました。

本殿のいちばん奥、すぐ横に入口があります。

標柱「福徳 黒龍大神」。奥に石鳥居と苔むした石段
標柱「福徳 黒龍大神」。奥に石鳥居と苔むした石段

石の標柱には「福徳 黒龍大神」。リーフレットは「黒龍社」。そのあと授与所でいただいた御朱印は「黒龍神社」。神社の公式サイトの境内案内も「黒龍神社」です。同じお社が、石と紙と墨でそれぞれ違う書き方をされていました。

リーフレットの説明はこうです。祭神は高龗神(たかおかみのかみ)。闇龗神(くらおかみのかみ)と同じく、雨水をつかさどる神をいう。福徳増進の神として信仰が著しく、神燈を捧げる風習から献灯が相次いだ。例祭日は七月二十四日。

石鳥居の先は苔の石段で、そのまわりに絵馬がびっしり掛かっていました。山の斜面がすぐそこまで迫っていて、空気が湿っています。本殿の前とは音の感じが違いました。

雨水の神という説明を読んでから、公式サイトの由緒に書かれていた一節を思い出しました。陰陽五行説では水を制するのに金を以って当てるといい、この周囲には水と金に関する地名が多くある。それで当社は水防の神としても信仰されてきた、という文です。そういえば、目の前の山の名前も金華山です。

紙には、あと二社

リーフレットの別の面に、二つの社が載っていました。

吉備神社は祭神が吉備津彦命。服飾・和洋裁・手芸の守護神として名高く、針供養のため古い針を納める針塚もある、と書かれています。例祭日は二月八日。

楓稲荷社は宇迦之御魂神で、商売繁盛・健康増進の心願をこめる人が多く、神恩奉謝のため朱塗り鳥居の寄進がみられる、とあります。例祭日は旧暦初午。

さっき撮った斜面の朱の鳥居は、この楓稲荷社のものでした。針塚のほうは、この日は見ていません。

リーフレットの別の面。吉備神社と楓稲荷社
リーフレットの別の面。吉備神社と楓稲荷社

授与所で、二つ

帰りに授与所へ寄りました。御朱印の受付は9時から16時半まで。この日は3種類が並んでいて、書き置きと直書きの両方がありました。

一つめは直書きの「伊奈波神社」です。右上に赤い菊の紋が押してあります。

直書きでいただいた御朱印。右上に赤い菊の紋
直書きでいただいた御朱印。右上に赤い菊の紋

もう一つが書き置きの「黒龍神社」。濃い紙に金の文字と、箔押しの龍。これがむちゃくちゃかっこよくて、迷わずお願いしました。

書き置きの「黒龍神社」の御朱印。箔押しの龍
書き置きの「黒龍神社」の御朱印。箔押しの龍

訪ねる前に

参道入口の社号標「伊奈波神社」。背後は金華山
参道入口の社号標「伊奈波神社」。背後は金華山

帰り道に

黒い御朱印は、いまも机の上に置いたままです。目が行くたびに、あの奥の湿った空気を思い出します。

岐阜の街なかから歩ける距離ですから、金華山のふもとまで来ることがあったら、本殿の奥まで足を伸ばしてみてください。読んでくださった方にも、福徳が届くと良いですね。

御朱印のなりたちは御朱印は「集めるもの」ではなかったにまとめています。

境内の場所とデータは伊奈波神社(いなばじんじゃ)のページにまとめています。

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参考・出典

7件出典に基づいて掲載しています

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