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現地レポ

モネの池は本当にあの色なのか — 加工なしの写真と、行った日の条件

2026年8月27日の雨の日に訪ねたモネの池は、ネットの写真ほどの色ではありませんでした。関市観光協会の説明は光があることが前提で、あの色を見るなら晴れた日の午前中、睡蓮の花の時期(6月上旬から7月下旬)がよさそうです。駐車場やハートの鯉のことも書いています。

2026-09-04 | 執筆・編集:福跡マップ編集部

岐阜県関市板取の「モネの池」を調べると、絵画のような写真と一緒に、「本当にあんなに綺麗なのか」「写真は加工ではないのか」という声が出てきます。

2026年8月27日の午前中に行ってきました。私が見た池は、ネットに出ている写真ほどの色ではありませんでした。ただしそれは池のせいではなく、その日の条件のせいだったようです。

モネの池。2026年8月27日の11時ごろ撮影・色補正なし
モネの池。2026年8月27日の11時ごろ撮影・色補正なし

行った日の条件

白川郷へ向かう途中にあったので、寄ってみました。着いたのは11時少し手前で、大体15分ぐらい滞在しました。時間帯としては、関市観光協会が「午前中から正午」と案内している見頃の枠に入っています。

外れていたのは天候でした。日本気象協会の tenki.jp が載せている気象庁アメダスの記録では、この日の関市板取の日積算降水量は30.0mm。近くの美濃と八幡では、日照時間がどちらも0.0時間でした。つまり、太陽が一度も出ていない雨の日です。

2026年8月27日に行った日の条件。関市板取の日積算降水量は30.0mm、近くの美濃と八幡の日照時間はどちらも0.0時間。到着は11時少し手前で滞在は15分ほど。気象庁アメダスの記録(tenki.jp 掲載)による。
2026年8月27日に行った日の条件。関市板取の日積算降水量は30.0mm、近くの美濃と八幡の日照時間はどちらも0.0時間。到着は11時少し手前で滞在は15分ほど。気象庁アメダスの記録(tenki.jp 掲載)による。

関市観光協会の特集ページは、池の見え方をこう説明しています。朝の光に睡蓮と錦鯉が輝くこと、日中は周囲の山の緑が水面に映って緑色に見え、鯉の影がはっきり見えること。どちらも「光があること」が前提です。私が行った日には、その前提がありませんでした。

池の全景。睡蓮の葉が水面を広く覆っている(2026年8月27日の11時ごろ撮影・色補正なし)
池の全景。睡蓮の葉が水面を広く覆っている(2026年8月27日の11時ごろ撮影・色補正なし)
木道を進んで池へ。雨の日の池の全景(2026年8月27日撮影・9秒・音声なし)

睡蓮の葉は、8月末の時点で水面をかなり覆っていました。同じ特集ページによれば、睡蓮の花は5月下旬から10月下旬で、最盛期は6月上旬から7月下旬です。花より葉が目立つ季節でもありました。

関市観光協会の特集ページが説明する見え方(朝の光、日中の山の緑の映り込み、見頃は午前中から正午、睡蓮の花は5月下旬から10月下旬で最盛期は6月上旬から7月下旬)と、行った日の条件を並べた表です。
関市観光協会の特集ページが説明する見え方(朝の光、日中の山の緑の映り込み、見頃は午前中から正午、睡蓮の花は5月下旬から10月下旬で最盛期は6月上旬から7月下旬)と、行った日の条件を並べた表です。

写真と現地の差

池の名前の由来は、現地の説明板に書いてあります。特に名前のついていなかった池に、SNSでモネの絵に似ていると書き込まれたことから、通称が広まりました。正式な名前はなく、「名もなき池」と表記されています。説明板は湧水により自然にできた池としていますが、関市観光協会の特集ページは、もとは農業用のため池だったと紹介しています。

説明板「名もなき池(通称:モネの池)」。湧水により自然にできた池との記載
説明板「名もなき池(通称:モネの池)」。湧水により自然にできた池との記載

よく見る写真が誇張しているわけではなく、光がある日の午前中に、睡蓮の花が咲いている時期に撮られた一枚なのでしょう。私の写真は、光がない日の、葉の季節のものです。

鯉のこと — ハートの鯉は、今もいるのか

この池には、頭にハートの模様がある鯉がいると言われています。

毎日新聞は2017年5月に、池に約30匹の鯉が泳ぎ、そのうち1匹の頭部の模様がハートに見えること、白い体にオレンジのハートで、訪れた人が「恋がかないますように」と願って探すことを伝えています。中日新聞の2023年6月の記事では、地元の方が数年前に別のハート模様の鯉を放流していたことにも触れられています。同じときに何匹いたのかまでは、どちらの記事にも書かれていません。

ハートの鯉についての年表。2017年5月の毎日新聞、地元の方が数年前に別のハート模様の鯉を放流していたこと、2023年6月に数年ぶりに7匹を受け入れたこと、2026年8月27日には見つけられなかったこと。
ハートの鯉についての年表。2017年5月の毎日新聞、地元の方が数年前に別のハート模様の鯉を放流していたこと、2023年6月に数年ぶりに7匹を受け入れたこと、2026年8月27日には見つけられなかったこと。

私は見つけられませんでした。11秒ほど撮った動画に写っているのは、岸辺のシダの陰で静止していた紅白の鯉です。

岸辺の錦鯉。ハートの模様は見当たらなかった(2026年8月27日撮影・11秒・音声なし)
岸辺のシダの陰で静止する紅白の錦鯉
岸辺のシダの陰で静止する紅白の錦鯉

2017年の記事から9年が経っています。今もハートの鯉がいるのかどうか、私には分かりません。池の管理は「通称モネの池環境整備委員会」という地元の組織が担っていて、池の環境を守るために新しい鯉の受け入れを控えていた時期があり、2023年6月に数年ぶりに7匹を受け入れたと、中日新聞の記事にあります。鯉の数も入れ替わりも、管理する人たちの判断のなかにあるものです。

なお、池の周りには「鯉に餌をやらない」「ドローン禁止」の注意書きが出ています。池は根道神社の境内にあります。社務所がなかったので、御朱印は現時点では確認できませんでした。

石鳥居と扁額「根道神社」、注連縄と紙垂
石鳥居と扁額「根道神社」、注連縄と紙垂
手水舎と、社殿へ続く石段・石灯籠
手水舎と、社殿へ続く石段・石灯籠
ガラスの覆屋に納められた根道神社の社殿と賽銭箱
ガラスの覆屋に納められた根道神社の社殿と賽銭箱

駐車場について

あじさい街道沿いに駐車場の案内があります。関市観光協会によれば、駐車場は4か所あって、第1駐車場が最も池に近く、すべて無料です(繁忙期には維持管理の協力金をお願いされることがあるとのこと)。

私はその案内が少し分かりにくくて、少し北に100メートルほど上がった無人の駐車場に停めました。1日500円で、現金は料金箱に入れる方式、PayPayのQRコードも貼ってありました(2026年8月27日時点)。街道沿いの駐車場にはその日、アイスクリームの売店が出ていて、それが目印になると思います。

無料の駐車場が4か所あることは、帰ってから知りました。これから行く方は、観光協会のページで第1駐車場の場所を先に見ておくと迷わずに済むと思います。

駐車場の位置の図。第1駐車場が最も池に近く無料であること、少し北に100メートルほど上がったところに1日500円の無人の駐車場があることを示しています。無料の駐車場は4か所ありますが、位置を置いたのはこの2か所だけです。
駐車場の位置の図。第1駐車場が最も池に近く無料であること、少し北に100メートルほど上がったところに1日500円の無人の駐車場があることを示しています。無料の駐車場は4か所ありますが、位置を置いたのはこの2か所だけです。

今の様子を知る方法

公式のライブカメラはありません。ただ、池のそばにあるフラワーパーク板取の公式ブログが、池の写真を頻繁に載せています(2026年9月2日時点で、その日の朝の投稿がありました)。行く前に直近の様子を見たいときは、そちらが参考になります。

行くタイミング

天候と時間帯と季節で、見え方がかなり変わるようです。もし「あの色」を見たいなら、晴れた日の午前中、睡蓮の花の時期(6月上旬から7月下旬)を選ぶのがよさそうです。私のように雨の日の葉の季節に行くと、写真とは違う、静かな緑の池になります。

行くタイミングの図。晴れた日、午前中、睡蓮の花の時期(6月上旬から7月下旬)。公式のライブカメラはなく、フラワーパーク板取の公式ブログが池の写真を頻繁に載せています。
行くタイミングの図。晴れた日、午前中、睡蓮の花の時期(6月上旬から7月下旬)。公式のライブカメラはなく、フラワーパーク板取の公式ブログが池の写真を頻繁に載せています。

寄り道でしたが、こういう発見は嬉しいものです。あとで、近くにある株杉の森や、各務原にも似た池があることを教えてもらいました。この池のことも、また別の季節に、もう一度見に来るつもりです。

池の場所と根道神社の由緒は名もなき池(モネの池)と根道神社のスポットページにまとめています。同じ日に立ち寄った夫婦滝も、長良川の源流にある滝です。

二条に分かれて落ちる夫婦滝と、その滝壺
二条に分かれて落ちる夫婦滝と、その滝壺

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名もなき池の周りに、ほかにどんな福があるでしょうか。

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参考・出典

6件出典に基づいて掲載しています

訂正履歴

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