杭全神社(くまたじんじゃ・本社)|どんな福が宿る場所か
大阪市平野区、平野郷の氏神として信仰を集めてきた神社です。神社の由緒によれば、貞観4年(862年)に坂上当道が素盞嗚尊を祀ったのが始まりで、所蔵の絵巻『平野郷社縁起』には、この郷で祀れば「国家安穏人民豊楽を守らん」という神託が記されています。毎年4月13日の御田植神事で蒔かれる種籾は「福の種」と呼ばれ、神社は金運・福徳のお守りとして持ち帰れると案内しています。拝殿前の狛犬の足に巻かれた紐は、家出人の「足止め」を願う古い言い伝えによるもので、近ごろは客足が遠のかないようにと願う人もいると神社は紹介しています。1月9日から11日には美保祭(えびす祭)も行われます。

近くの福
- 杭全神社の御神木(大楠・くすのき社)(木の福・約15m)
- 全興寺(せんこうじ・地獄堂とほとけのくに)(除の福・約599m)
- 赤留比売命神社(三十歩神社)(除の福・約780m)
- 式内楯原神社(しきないたてはらじんじゃ)(縁の福・約1.8km)
この社寺に伝わる願いごと
由緒や資料で確かめられた範囲で、次のような願いごとが伝えられています。
押すと、同じ願いごとが伝わる場所を地図で探せます。
時のながれ
- 貞観4年(862年) — 坂上当道が素盞嗚尊を祀る祇園社を創建したのが、現在の第一本殿の始まりと神社は伝えています。
- 建久元年(1190年) — 熊野證誠権現(伊弉諾尊)を奉祀したのが現在の第三本殿と、神社の由緒は記しています。
- 元亨元年(1321年) — 熊野三所権現を勧請して第二本殿とし、後醍醐天皇から「熊野三所権現」の勅額を賜ったと伝わります。
- 永正10年(1513年) — 第二殿・第三殿の造営の記録があり、第一殿とともに国の重要文化財に指定されていると大阪市平野区は案内しています。
- 2008年(平成20年)3月13日 — 「杭全神社の御田植」が国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選ばれました。
このページで確かめたこと
現地確認
2026年7月24日の午後に参拝し、大鳥居から参道、大楠、大門、手水舎、授与所までを撮影しました。授与所の「杭全神社御朱印一覧」の掲示には、通常の御朱印のほか、キャラクター「くまたん」のイラスト入りの朱印や、御神木を紙にした朱印が並んでいます。御朱印は直書きでいただきました。
この節の確認に使った資料
🖌 この社寺でいただいた御朱印の記録: 2026年7月24日(参拝記録の一覧へ)
🗺 この地点を明治の地図で見る(今昔マップ on the web)
この福を掘り下げた記事
🌙 この土地の痕跡
同じ土地の、歴史の側の顔です。
- 杭全神社と「杭全」地名(平野郷とのつながり)読めない地名「杭全」の由来を、地名の側からたどっています。
参考・出典
6件出典に基づいて掲載しています
- 杭全神社について(御祭神・御由緒・境内・祭と行事)
杭全神社(公式) - 4/13(水)「御田植神事」のお知らせ
杭全神社(公式) - 杭全神社の狛犬が、足を縛られている理由とは
杭全神社(公式) - 杭全神社の御田植(くまたじんじゃのおたうえ)
文化遺産オンライン(文化庁) - 杭全神社
大阪市平野区(自治体公式) - 杭全神社(くまた神社)|大阪平野の重文社殿と巨樹のパワースポット
大阪観光局(公式)
訂正履歴
公開後に内容を改めた箇所を、日付とともに記録しています。
- :紹介文の「十日えびす」を、神社公式の行事名どおり「美保祭(えびす祭)」に改めました。
この場所について
お参りの体験や、いまの様子を教えてください。