加佐登神社(白鳥塚古墳)|どんな福が宿る場所か
三重県鈴鹿市加佐登町に鎮座する神社です。境内の「加佐登神社由来記」によると、祭神は日本武尊と天照大御神で、本殿の北にある白鳥塚は古くから日本武尊の御陵とされ、本居宣長・平田篤胤らによって延喜の諸陵式の能褒野墓と考えられました。
その白鳥塚のそばに、尊が死の間際まで持っていた笠と杖を御神体として祀ったのが社の始まりで、明治より前は御笠殿社と呼ばれ、諸病平癒の霊験あらたかな社として信仰を受けてきたと記されています。
白鳥塚古墳は三重県指定史跡です。鈴鹿市の説明板は、尊が葬られた後に白鳥となって飛び立ったという伝説にちなんで白鳥塚と呼ばれていると記し、近年の発掘調査で東側に造出しを持つ帆立貝式の前方後円墳と分かったこと、墳丘長78m、5世紀前半に築かれた鈴鹿川流域の首長の墓とみられることを伝えています。
社務所で頒布されている刷り物には、平田篤胤が文政十二年九月に記した「御笠殿社由来記」が載っています。笠をはれもののことに言いなして、はれものや瘡の病を祈る人が遠くからも訪れたと書かれています。

近くの福
- 能褒野神社(能褒野墓)(木の福・約4.3km)
- 都波岐奈加等神社(つばきなかとじんじゃ)(除の福・約6.8km)
- 椿大神社(猿田彦大本宮・伊勢国一の宮)(除の福・約9.7km)
- 保曽井神社(曽井城の氏神)(除の福・約10.5km)
この社寺に伝わる願いごと
由緒や資料で確かめられた範囲で、次のような願いごとが伝えられています。
押すと、同じ願いごとが伝わる場所を地図で探せます。
時のながれ
- 文政6年(1823)8月 — 刷り物の「御笠殿社由来記」で、平田篤胤は自分もこのころ御陵と御笠社に参ったと書いています。
- 文政12年(1829)9月 — 平田篤胤が「御笠殿社由来記」を記しました。社務所で頒布されている刷り物に、原文のまま載っています。
- 明治9年(1876) — 鈴鹿市考古博物館の資料によると、当時の教部省が白鳥塚を日本武尊の墓と定めました。
- 明治12年(1879)10月 — 同じ資料によると、宮内省がこれを改め、丁子塚(いまの亀山市の能褒野王塚古墳)を日本武尊の墓と定めました。
- 明治41年(1908) — 境内の由来記によると、天照大御神ほか十四神がこの年に合祀されました。公式サイトは、高宮内の17神社を合祀して今の加佐登神社になったと書いています。
- 昭和12年(1937)11月10日 — 白鳥塚古墳が三重県の史跡に指定されました(鈴鹿市の説明板)。
- 平成17年(2005) — 境内の由来記に足された貼り紙は、この年の調査で白鳥塚が帆立貝式の前方後円墳であると分かったと伝えています。
- 令和元年(2019)10月 — 天皇陛下の御即位を記念して、境内に神宮遙拝所が設けられました(社務所の掲示)。
このページで確かめたこと
現地確認/資料照合
2026年10月13日に参拝しました。駐車場は無料で、社務所に近い区画は18台ほどでした。池の横にも駐車場の表示があり、公式サイトは無料駐車場50台と案内しています。社務所は9時から16時なら開いているとのことでしたが、日によって違うそうです。御朱印は直書きと書き置きがあり、掲示によると御朱印は初穂料300円、書き置きの秋の特別御朱印は、コスモスとヤマトタケルを描いた絵柄と、紅葉と女性の姿を金色で描いた絵柄の2種類で、初穂料500円、10月8日から数量限定で頒布されています。参拝者用のトイレは改修工事中でした。
白鳥塚古墳へは、社務所の反対側へ歩いて5分ほどで、案内の札が出ています。途中から車は入れません。古墳のまわりは一周できます。社務所の方からは、古事記ではヤマトタケル終焉の地はこちらとして扱われている、と伺いました。
境内の由来記の本文は白鳥塚を「県下最大の円墳」と書いていますが、同じ掲示に、平成十七年の調査で帆立貝式の前方後円墳と分かったという貼り紙が足されていて、鈴鹿市の説明板と合っています。
この節の確認に使った資料
🖌 この社寺でいただいた御朱印の記録: 2026年10月13日(参拝記録の一覧へ)
🗺 この地点を明治の地図で見る(今昔マップ on the web)
この福を掘り下げた記事
この場所を含む巡り方
- 加佐登神社から能褒野神社へ2026年10月13日・2か所の1番目
参考・出典
9件出典に基づいて掲載しています
- 神社について
加佐登神社 - 白鳥塚
加佐登神社 - 授与品・御朱印
加佐登神社 - アクセス方法
加佐登神社 - 県史跡白鳥塚古墳(1号墳)第2次発掘調査現地説明会資料(平成17年7月30日)
鈴鹿市考古博物館 - 現地説明板「加佐登神社由来記」
加佐登神社(2026-10-13 撮影確認) - 現地説明板「白鳥塚古墳」(三重県指定史跡)
鈴鹿市(平成21年3月・2026-10-13 撮影確認) - 現地説明板「神宮遙拝所」
加佐登神社社務所(令和元年十月・2026-10-13 撮影確認) - 刷り物「御笠殿社由来記」(平田篤胤・文政十二年)・「白鳥山の御陵にまうてよみて奉れるうた」(長門介平景樹)
加佐登神社 社頭頒布(2026-10-13 入手)
この場所について
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