多度大社(北伊勢大神宮)|どんな福が宿る場所か

三重県桑名市多度町、多度山の麓に鎮座する神社です。御祭神は天津彦根命で、公式の由緒は、天照大御神と須佐之男命の誓約の際に生まれた五柱の男神の一柱であることから、当社を「北伊勢大神宮」とも申し上げると説明しています。江戸時代には「お伊勢参らば お多度もかけよ お多度かけねば 片参り」と謡われました。元亀2年(1571)の織田信長の兵火で社殿も御宝物も焼失し、慶長10年(1605)に桑名藩主の本多忠勝によって社殿が再興されています。境内には御神馬の錦山号がいる神馬舎と「白馬伝説の由来」の説明板があり、5月4日・5日の多度祭では三重県指定の無形民俗文化財である上げ馬神事が行われます。境内の掲示では厄除け・八方除災の御祈願が案内され、白馬伝説の説明板は、人々が雨と安産を祈り続けてきた社であると伝えています。
この社寺に伝わる願いごと
由緒や資料で確かめられた範囲で、次のような願いごとが伝えられています。
押すと、同じ願いごとが伝わる場所を地図で探せます。ご利益や効果を保証するものではありません。
時のながれ
- 雄略天皇の御代(五世紀後半) — 公式の歴史年表は、この頃に御社殿が創建されたとしています。境内の御由緒は、山中に残る数多の祭祀遺構から創始は神代にさかのぼるとしたうえで、雄略天皇の御代に現在の地へ社殿が造営されたと伝えています。
- 天平宝字7年(763) — 満願禅師によって神宮寺が創建されたと、公式の由緒と境内の御由緒がともに記しています。
- 元亀2年(1571) — 織田信長の長島一向一揆平定の際の兵火により、社殿と神宮寺、歴代天皇から賜った御宝物のすべてが焼失したとされています。
- 慶長10年(1605) — 桑名藩主の本多忠勝によって御社殿が再興されました。公式の歴史年表は、慶長5年(1600)の神領寄進に続く再建としています。
- 大正4年(1915) — 大正天皇の御即位に際して國幣大社に昇格しました。
- 昭和53年(1978) — 境内の御由緒は、多度祭の上げ馬神事がこの年に三重県の無形民俗文化財に指定されたと記しています。
- 令和5年(2023)8月17日 — 三重県教育委員会が、上げ馬神事の改善を促す勧告を多度大社へ行いました。同年5月の神事で馬が脚を骨折し、その後殺処分されたことを受けたものです。
- 令和6年(2024)3月25日 — 勧告に対し、多度大社と御厨会の連名で改善策を示す文書が提出されました。三重県は、協議と検討を今後も継続するとしています。
- 令和7年(2025)10月8日 — 三重県行幸啓に際して天皇皇后両陛下から幣饌料を賜ったことが、本宮の玉垣に掛かる木札に記されています。
現地の写真






このページで確かめたこと
現地確認/資料照合/未解決
2026年9月5日の午後、参道の入口から本宮までを歩き、御由緒の掲示板、白馬伝説の由来の板、神馬舎の掲示、摂社 美御前社の説明板、御手洗場の注意書きを、写真から一字ずつ読み取りました。本宮の玉垣に掛かる木札には、令和七年十月八日の三重県行幸啓に際して天皇皇后両陛下から幣饌料を賜ったと記されています。御朱印の受付は9時から17時で、その場で書いていただけますが、郵送は行っていないとのことでした。写真の掲載と御神馬の撮影については、社務所で差し支えないと確認しています。ただし御神馬にはフラッシュを使わないよう案内がありました。
御神馬が社頭に出る時間は、資料によって違います。多度大社の公式のお知らせは、御神馬の体調にもよるとしたうえで、およそ午前10時から正午と、午後1時から午後3時としています。一方、社務所でうかがった話では、出る時間は日によって違い、平日は朝9時ごろと夕方16時ごろが多く、馬の体調にもよるとのことでした。この日は15時54分の時点で「本日の御神馬の御奉仕は終了いたしました」の立札が出ており、御神馬には会えていません。鳥居のわきにあるとされる「しるべ石」は、今回の写真に写っておらず、確認できていません。
この節の確認に使った資料
🗺 この地点を明治の地図で見る(今昔マップ on the web)
この福を掘り下げた記事
近くの福
- 桑名宗社(春日神社)(除の福・約10.0km)
- 保曽井神社(曽井城の氏神)(除の福・約17.1km)
- 神明神社(尾平町)(除の福・約17.5km)
- 名もなき池(通称:モネの池)と根道神社(水の福・約60.4km)
参考・出典
- 多度大社について(御由緒)
多度大社 - 本宮・別宮
多度大社 - 歴史年表
多度大社 - 御神馬 錦山号について
多度大社 - ご祈祷・ご朱印・お焚き上げの受付について
多度大社 - 県指定無形民俗文化財「多度大社上げ馬神事」にかかる勧告について
三重県 - 多度大社上げ馬神事の勧告に対する回答について
三重県 - 多度大社 御由緒(境内の掲示板)
多度大社(2026-09-05 現地確認)