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特集

関西の観月祭・お月見神事2026 — 9月25日の日程を神社公式で確かめました

2026年の中秋の名月は9月25日(金)で、満月は9月27日です。関西では八坂神社・松尾大社・住吉大社・下鴨神社・上賀茂神社・平野神社・大神神社・天河大辨財天社・采女神社の9社で、9月25日を中心に観月の祭りが予定されていたことを公式発表で確かめました。

2026-09-18 | 執筆・編集:福跡マップ編集部

2026年の観月祭の日(9月25日)は過ぎました。次の月見は10月23日(金)の十三夜です(国立天文台)。秋の祭りでは、松尾大社の抜穂祭(10月10日)、住吉大社の宝之市神事(10月17日)、両社の新嘗祭(11月23日)が各社の年間の祭事予定に載っていますので、出かける前に最新の案内を確かめてください。

関西の観月祭・お月見神事2026 — 9月25日の日程を神社公式で確かめました

2026年の中秋の名月は、9月25日(金)です。ただし、満月になるのは9月27日(日)1時49分。国立天文台は、名月と満月の日付がずれること自体は「しばしば起こる」としたうえで、今回のように2日ずれるのは「少々珍しい」と説明しています。

関西の神社では9月25日を中心に、舞楽や管絃、和歌、神楽などを奉納する観月の祭りが予定されていました。

下の表の9社はすべて、神社自身の公式発表で2026年の日程を確認できました。いずれも2026年9月18日確認の内容です。天候や祭典の都合で変更されることがあるため、出発前に各社の公式案内をもう一度確認してください。

2026年 関西の観月祭・お月見神事一覧

神社・行事2026年の日程内容料金・申込
八坂神社「祇園社観月祭」(京都)9月25日 19:00舞殿で献詠の披講、管絃・舞楽、箏曲、獅子舞、太鼓自由に観覧可。料金・申込の記載なし
松尾大社「観月祭」(京都)9月25日 入場17:00〜、祭典17:15〜、終了21:00雅楽、尺八、琴、和太鼓、俳句大会。露店も出る大人1,000円・小学生以下500円。申込不要
天河大辨財天社「観月祭」(奈良)9月25日 19:00神楽奉奏、奉納舞。神事後に地護摩、御神水と月見団子神社公式は「事前予約は必要ございません」(後述)
住吉大社「観月祭」(大阪)9月25日 18:00〜第一本宮での祭典後、反橋で献詠の披講、住吉踊・舞楽料金の公式記載なし
下鴨神社「名月管絃祭」(京都)9月25日 17:30〜21:00(受付は20:30終了)橋殿で舞楽、管絃、平安貴族舞、箏曲、尺八、琵琶参拝は無料。茶席は有料
上賀茂神社「賀茂観月祭」(京都)9月25日 16:30〜(神賑行事17:00〜20:00)馬場殿で神事、神楽・和太鼓・バイオリン・和楽器など拝観自由。茶席は一席500円
平野神社「名月祭」(京都)9月25日 18:30〜琴19:00〜、尺八19:25〜、雅楽20:05〜抹茶席は有料
大神神社「観月祭」(奈良)9月25日 18:30〜祈祷殿で神楽・雅楽を奉納。萩・ススキ・月見団子を供える祭典の料金記載なし。茶席と素麺席は申込締切済み
采女神社「采女祭」(奈良)宵宮 9月24日 17:00/9月25日 花扇奉納行列17:00、例祭18:00、管絃船の儀19:00花扇奉納行列、花扇奉納神事、猿沢池の管絃船の儀観覧条件の記載なし

表に載せていない石清水八幡宮と生田神社は、今回確認した公式祭典一覧に観月行事が見当たりませんでした。

9月25日に行くなら、先に知っておきたい5つ

いずれも神社自身が公表している内容です。

松尾大社は、限定の御朱印が9月19日から

松尾大社は9月18日、観月祭に合わせた限定の御朱印を知らせました。授与期間は9月19日(土)から9月25日(金)です。観月祭の当日だけではありません。

松尾大社の授与所に貼られた観月祭限定御朱印の案内(2026年9月23日 撮影)
松尾大社の授与所に貼られた観月祭限定御朱印の案内(2026年9月23日 撮影)

夜の祭典に行けない方でも、期間中の日中に参拝すれば受けられます。初穂料や授与場所は公式に記載がないため、社務所の受付時間とあわせて確認してください。

上賀茂神社の月見団子は、整理券が要る

上賀茂神社の月見団子は、誰でももらえるわけではありませんでした。公式の案内にはこうあります。

神賑行事終了後 月見団子配布(整理券は午後4時より配布致します)※引き換えは 午後8時~午後8時30分まで ※数に限りがございます

整理券の配布は16時からです。祭典が始まる16時30分より前に着いていないと、受け取れない可能性があります。にごり酒の接待も同じ案内に含まれています。

同じ日の13時からはお茶席(一席500円・京都産業大学茶道研究部の奉仕)、10時からは古札焼上祭もあります。

下鴨神社は、受付が20時30分で終わる

下鴨神社の名月管絃祭は21時までですが、公式には「午後8時30分受付終了」とあります。21時まで入れるわけではありません。

参拝そのものは無料です。この日に合わせて四季守の月柄が授与されます。授与開始は9月25日で、準備数が無くなり次第終了と案内されています。

大神神社の茶席と素麺席は、もう申し込めない

大神神社は観月祭に合わせて、観月句会・お茶席・素麺席を併催します。ただしお茶席と素麺席は事前申込制で、締切は9月15日必着でした。当日受付はないと明記されています。

祭典そのものは18時30分から祈祷殿で行われます。こちらは申込の案内がありません。

采女祭は、雨なら当日13時ごろに告知が出る

采女祭の主催者は、天候による縮小・一部中止がありうるとしたうえで、その場合は奈良市観光協会の公式サイトで当日13時ごろに知らせると案内しています。当日どこを見ればよいかが決まっているのは助かります。

花扇奉納行列はJR奈良駅を17時に出発し、三条通り、東向商店街、大宮通り、小西さくら通り商店街、城戸通り、餅飯殿センター街を通って、18時ごろに采女神社へ着きます。

9月25日に行くなら先に知っておきたい5つを並べた図です
9月25日に行くなら先に知っておきたい5つを並べた図です

申込が要るかどうかで、公式どうしが食い違っている社があります

天河大辨財天社です。

神社自身の公式案内(2026年8月17日)には、こうあります。

■神事への御参列に際しましては、事前予約は必要ございません

一方、奈良県の観光公式には、参加について神社へ電話で申し込むよう案内する記述が今も残っています。どちらが最新かは、公開されている情報だけでは決められません。

表では、神社自身の2026年8月17日の案内を採っています。訪問を考える場合は天河大辨財天社へ直接確認してください。山あいの社で、奉納舞は舞踊家の加藤おりはさん、太鼓奏者の丸山太郎さんが務めると公式に掲載されています。神事のあとには斎灯殿前で地護摩が修され、満月を浮かべたタライの御神水と月見団子が供されます。

平野神社にも小さな食い違いがあります。雅楽の開始が、神社公式では20時05分、京都市観光協会では20時00分です。5分の差なので実害は小さいものの、時刻を頼りに動くなら神社公式の20時05分を見てください。

それぞれの社で、何が行われるか

八坂神社 — 無料で見られる舞殿の観月祭

八坂神社は8月21日、2026年の個別告知を出しました。正式な名称は「祇園社観月祭」です。時刻ごとの進行まで公表されています。

公式には「どなたでもご自由にご覧いただけます」とあります。ただし各奉納の開始時刻はおおよそで前後することがあり、天候によってプログラムが一部変わる場合がある、とも添えられています。

夜の観月祭と社務所の受付時間は別です。御朱印や授与品を希望する場合は、日中の受付時間を確認してください。八坂神社の位置と由緒はスポットページにまとめています。

松尾大社 — 17時入場、21時終了

松尾大社は9月7日、令和8年の次第を公表しました。17時入場開始、17時15分から観月祭の執行と雅楽の奉奏(17時45分まで)、21時終了です。雨天でも実施と明記されています。

松尾大社の境内に下がる観月祭の案内の貼り紙
松尾大社の境内に下がる観月祭の案内の貼り紙

俳句大会は参加自由で、投句の受付は17時から20時までです。月見酒まんじゅうと樽酒の接遇は先着500名まで。当日は露店も出ます。拝観料は大人1,000円、小学生以下500円です。

松尾大社の南には、月読尊をまつる月読神社があります。公式由緒に残る「福慶」の託宣と、安産信仰の月延石は、月読神社とはで詳しく紹介しています。松尾大社については、亀の井のスポットページもあります。

松尾大社の楼門
松尾大社の楼門

住吉大社 — 反橋の上で和歌を披講

住吉大社は9月7日、社報「住吉っさん」の下半期の祭事暦で、令和8年9月25日18時からの観月祭を示しました。場所は第一本宮と反橋です。

見どころは反橋です。第一本宮で祭典を行ったあと、全国から寄せられた献詠の入選作を神職が古式の作法で披講し、住吉踊と舞楽を奉納します。大阪観光局の案内では、俳句の朗詠も含まれ、住吉踊は子どもたちが踊ると紹介されています。

住吉大社の反橋。欄干と階段
住吉大社の反橋。欄干と階段

終了時刻について、2026年の祭事暦は開始時刻しか書いていません。神社の恒例案内では20時半すぎまでとされているので、目安として考えてください。2026年分の献詠は7月31日が締切で、すでに受付を終えています。場所は住吉大社のスポットページで確認できます。

下鴨・上賀茂・平野 — 京都の3社

下鴨神社の名月管絃祭は、かがり火とススキのなか、橋殿で奉納が行われます。京都市観光協会の案内によれば、舞楽、管絃、平安貴族舞、箏曲、尺八、琵琶が奉納され、楽人は平安装束を身につけます。糺の森のスポットページもあわせて確認できます。

上賀茂神社の賀茂観月祭は、芝生内の馬場殿が会場です。2026年は神楽(倭巫女舞)、和太鼓、バイオリン合奏、和楽器、シンガーソングライターの出演が公表されています。神賑行事は17時から20時までです。

平野神社の名月祭は、18時30分の神事のあと、琴・尺八・雅楽が奉納されます。神社公式には「奉納行事の内容、または時間が変更する場合がございます」と添えられています。なお抹茶席が有料であることは京都市観光協会にのみ記載があり、神社公式には茶席の案内がありません。

下鴨神社・上賀茂神社・平野神社の観月の祭りを並べた図です
下鴨神社・上賀茂神社・平野神社の観月の祭りを並べた図です

大神神社 — 祈祷殿で神楽と雅楽

大神神社は9月1日、神賑行事についての告知を出しました。観月祭は9月25日18時30分から、祈祷殿で行われます。

神前では巫女の神楽、神職による雅楽が奉納されます。公式の解説には、月見にちなんで萩とススキが供えられ、神饌の一台には月見団子が供えられるとあります。祭典の途中で山の端から月が顔を出す、とも書かれています。

観月句会は当日13時30分が締切で、入選句は祭典のなかで披講されます。大神神社の由緒はスポットページ、現地で歩いた記録は大神神社と狭井神社を歩いてきましたにまとめています。

采女祭 — 今に受け継がれる「糸占い」

猿沢池のほとりにある采女神社では、9月24日に宵宮祭、25日に例祭が行われます。25日は17時から花扇奉納行列、18時から例祭(花扇奉納神事)、19時から猿沢池で管絃船の儀です。管絃船の儀について、主催の采女祭保存会のチラシは「19時過ぎ」と書いています。

2026年は、花扇奉納神事のあとに篠笛の奉納演奏「采女おとがたり」が予定されています。奈良市観光協会によれば、佐藤和哉さんによる約10分間の公演です。

奈良市観光協会は、采女祭を人々の幸せを祈る祭りとして紹介しています。この日にだけ授与される「糸占い」は、月明かりのもとで針に赤糸を通せば願いがかなうと伝えられるものです。

采女祭の始まりには、鎮魂の物語が伝えられています。

神社で供えられているものを見る

神社が実際の祭りで何を供え、接待しているかを見ると、行事の違いが分かります。

松尾大社・上賀茂神社・大神神社・天河大辨財天社で供えられているものを並べた図です
松尾大社・上賀茂神社・大神神社・天河大辨財天社で供えられているものを並べた図です

十三夜は10月23日 — 満月ではありません

十五夜の次に覚えておきたいのが、旧暦9月13日の「十三夜」です。2026年は10月23日(金)に当たります。

国立天文台暦計算室は、十三夜を日本独自の月見の風習として紹介しています。延喜十九年九月十三日に寛平法皇が催した月見の宴に端を発する、という説明です。また、十三夜が満月になることはないとも書かれています。

なぜ十五夜ではなく十三夜を祝うのか。明確な理由を述べた資料はない、というのが暦計算室の説明です。

9月25日に十五夜を見たら、次は10月23日の後の月を待ってみてください。

2026年の十三夜が10月23日(金)であることを示した図です
2026年の十三夜が10月23日(金)であることを示した図です

月そのものをまつる京都の社については、月読神社とは — 月の神が「福慶」を告げた、京都・安産信仰の社へ。水辺の月の物語は、琵琶湖に浮かぶ浮御堂でも紹介しています。

出発前の確認事項

  1. 各社の公式サイトで、開催日・開始時刻・中止や変更の告知を再確認する
  2. 有料行事は料金と受付終了時刻を確認する
  3. 事前申込や整理券が必要かを確認する
  4. 夜の祭典と、御朱印・授与所の受付時間を分けて考える
  5. 雨天時の会場変更や中止条件を確認する

とくに御朱印は、夜の行事に合わせて授与所が開くとは限りません。希望する場合は日中に参拝するか、神社へ事前に問い合わせてください。

参考・出典

日程・時刻・料金・申込情報は2026年9月18日に確認しました。10月・11月の祭事の日付は2026年9月28日に確認しました。掲載後に変更される可能性があります。


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参考・出典

20件出典に基づいて掲載しています

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