松尾大社 亀の井(日本第一酒造神の霊泉)|どんな福が宿る場所か

太古の松尾山の磐座信仰に始まり、大宝元年(701年)に秦氏が社殿を建立したと伝わる洛西の古社。室町時代末期以降「日本第一酒造神」と仰がれ、全国の酒造家の信仰を集めています。本殿東北隅に湧く霊泉「亀の井」は、この水を入れると酒が腐らないといわれ、酒造家はこの水を酒の元水として造り水に混ぜて用いると神社は案内しています。亀は松尾の神の使いとされます。
時のながれ
- 太古 — 松尾山の山霊が山中の磐座で祀られていたと伝わる
- 大宝元年(701年) — 秦忌寸都理が勅命を奉じ、山麓の現在地に神殿を建立したと伝わる
- 室町時代 — 亀の井の良質な地下水が酒造りに使われるようになったと伝わる。末期以降「日本第一酒造神」と仰がれる
現地の写真






近くの福
- 月読神社(松尾大社摂社)(縁の福・約427m)
- 鈴虫寺(華厳寺)(縁の福・約737m)
- 梅宮大社(うめのみやたいしゃ)(縁の福・約1.0km)
- 虚空蔵法輪寺(嵯峨の虚空蔵さん)(学の福・約1.3km)
このページで確かめたこと
現地確認/資料照合
2026年9月23日に現地を訪ね、亀の井、霊亀の滝、楼門、参拝者駐車場の掲示、庭園及び神像館の拝観料の掲示、授与所の御朱印の案内、お酒の資料館の館内案内を撮影しました。亀の井は本殿の東北側、霊亀の滝へ上がる手前にあり、亀の形の石から水が落ちて石の水盤にたまる形です。この日も、その場で水を汲んでペットボトルに詰めている参拝者がいました。授与所でいただいた御由緒のパンフレットは、亀の井を「延命長寿の神泉」と書いています。効き目を言い切る書き方はされていません。
実際に行く方のために、現地の掲示に書かれていたことを挙げます。参拝者駐車場は無料ですが、掲示には「参拝(一時間)以外での長時間の駐車は禁止」「午後五時に閉鎖、施錠を致します」「※発見次第、金壱万円を徴収致します」とあります。掲示の名義は松尾大社社務所です。庭園と神像館は共通の拝観料で、大人500円、学生(中学生以上)400円、小人(小学生)300円、入場時間は平日が午前9時から午後4時まで、休日が午前9時から午後4時30分までです。神社公式サイトはこの区分を「平日・土曜」と「日曜・祝日」と記しています(2026年9月28日確認)。この時間の部分は、貼り紙で訂正されていました。お酒の資料館は入場無料で、観覧時間は午前9時から午後4時までです。御朱印は書き入れ・書き置きとも500円で、観月祭限定朱印は9月19日から25日までの授与でした。写真と御朱印の掲載可否は授与所で伺い、問題ないとの回答を得ています。
神像館は館内が撮影禁止のため、当サイトに内部の写真はありません。パンフレットは、常時拝観できる御神像を二十一体とし、うち重要文化財の老年男神像・壮年男神像・女神像の三体を平安時代初期の作、摂末社に旧蔵されていた十八体を平安末から鎌倉期のものとしています。2026年10月4日に確かめた文化庁の国指定文化財等データベースによれば、この十八体も2025年9月26日に「木造神像」18躯として国の重要文化財に指定されています。松尾山の磐座へ向かう石段の手前には「入山禁止」の札が置かれ、この日は磐座まで上がれませんでした。登り口には磐座の写真を引き伸ばしたパネルが立っています。磐座へ入れなくなった時期と理由を示す掲示は、現地では見つけられませんでした。神社公式サイトは、平成30年(2018年)9月の台風21号による倒木や山崩れで磐座登拝道の修復が不可能になり、磐座登拝を廃止したと記しています(2026年9月28日に公式サイトで確認)。
当ページの座標は、2026年9月23日に現地で撮影した写真の位置情報をもとに亀の井の位置へ合わせています。スマートフォンの位置情報のため、数メートルの誤差があります。
この節の確認に使った資料
🖌 この社寺でいただいた御朱印の記録: 2026年9月23日(参拝記録の一覧へ)
🗺 この地点を明治の地図で見る(今昔マップ on the web)
この福を掘り下げた記事
- 松尾大社へ行ってきました — 御朱印・ご利益・駐車場と、撮れない神像館
- 鈴虫寺(華厳寺)へ行ってきました — 説法の時間、お守りの願い方、駐車場とアクセス
- 関西の観月祭・お月見神事2026 — 9月25日の日程を神社公式で確かめました
- 月読神社とは — 月の神が「福慶」を告げた、京都・安産信仰の社
- 「その水は腐らない」と言われてきた — 京都の名水と、毎日汲みに来る人たち
- 「みたらい」には二つの伝説があった — 大阪唯一の名水百選と、奈良の谷
参考・出典
7件出典に基づいて掲載しています
- 歴史・由緒|松尾大社について
松尾大社(公式) - 松尾大社|【京都市公式】京都観光Navi
京都市観光協会(公式) - 御神徳|松尾大社について | 松尾大社 - MATSUNOO TAISHA
松尾大社(公式) - 幸運の撫で亀と幸運の双鯉|松尾大社について | 松尾大社 - MATSUNOO TAISHA
松尾大社(公式) - 庭園拝観|境内のご案内 | 松尾大社 - MATSUNOO TAISHA
松尾大社(公式) - 磐座|境内のご案内 | 松尾大社 - MATSUNOO TAISHA
松尾大社(公式) - 木造神像(18躯)
文化庁 国指定文化財等データベース
訂正履歴
公開後に内容を改めた箇所を、日付とともに記録しています。
- :「このページで確かめたこと」に、神社公式サイトが平成30年(2018年)9月の台風21号による倒木や山崩れで磐座登拝道の修復が不可能になり磐座登拝を廃止したと記すことを書き加え、入場時間の区分が公式では「平日・土曜」と「日曜・祝日」であることを添えました(2026年9月28日確認)。
- :参考・出典からWikipediaを外し、神社公式サイトの御神徳・撫で亀と双鯉・庭園拝観・磐座のページを加えました。紹介文の「醸造家が持ち帰る風習が今も残っています」は、公式の案内に合わせて「酒造家はこの水を酒の元水として造り水に混ぜて用いると神社は案内しています」に改めました。
この場所について
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