現地レポ
夜の大阪護國神社へ — みたま祭の提灯の下で
住吉めぐりの最後は、夜の神社です。
この日、大阪護國神社でみたま祭が行われていると知って、それなら夜に行こうと時間を調整しました。着いたのは19時ごろ。住之江公園駅のすぐ近くです。

お祭りの顔と、追悼の顔
参道には屋台が出ていて、ステージでは演歌を歌っている方がいて、浴衣の親子連れが歩いています。雰囲気は完全に夏祭りです。

でも、拝殿の前まで来ると、様子が少し変わります。ずらりと連なる提灯の列。夜空に浮かぶ白い明かりが、ずっと奥まで続いています。


公式サイトによると、大阪護國神社は昭和15年(1940)の創建で、明治維新前後から大東亜戦争に至る十万五千余柱の英霊を祀る神社です。みたま祭は、その御霊を慰める夏の祭りで、この年は8月14日・15日の開催でした。
提灯の列の中には、子どもたちの描いた絵の行灯と、「英霊の言の葉」と題した行灯が連なる一角があります。

明かりに透けた絵のひとつひとつが、夜の境内でよく映えていました。東京の靖国神社にも「みたままつり」という同じ名前の夏祭りがあったな、と思いながら歩きました。
さざれ石と、母に感謝の像
境内の木立の下に、しめ縄を掛けた大きな石があります。「霊石さざれ石」。かたわらの板に、君が代の歌詞が書かれていました。さざれ石が巌となって苔のむすまで——あの「さざれ石」です。

そのそばに「母に感謝の像」が立っています。子どもの手を引く母の白い像で、台座には詩が刻まれていました。

夜の明かりの中でこの像の前に立つと、この神社に祀られている十万五千という数字が、ひとりひとりの「誰かの子」の集まりなんだということを思います。
御朱印は、夜なのでいただけませんでした。また機会をつくって、昼間に改めてお参りしたいと思います。
この日歩いた住吉のこと
朝14時の住吉大社から、夜19時の護國神社まで。この日は5時間ほどで、住吉大社、まわりの社、住吉公園と高灯籠、止止呂支比賣命神社、そしてここまで歩きました。
一寸法師の生まれた社から、海を照らした灯籠、後鳥羽院の御所、そして御霊を慰める提灯の夜まで。住吉という土地の懐の深さを、足で確かめた一日でした。
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参考・出典
- 大阪護國神社|厄除け・お宮参り・車のお祓い・七五三・安産祈願|
osakagokoku.or.jp - 大阪護國神社の現地掲示(2026-08-14 現地確認)