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住吉大社の初辰まいり — 回り方の順番と招福猫48ヶ月の由来

2026-08-20 | 執筆・編集:福跡マップ編集部

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まんがの内容は下の本文(出典つき)をもとに構成しています。

大阪・住吉大社の「初辰まいり(はったつまいり)」。回り方の結論を先に書くと、毎月最初の辰の日に、種貸社(たねかししゃ)→楠珺社(なんくんしゃ)→浅澤社(あさざわしゃ)→大歳社(おおとししゃ)の順で四つの社を巡ります。この記事では、その順番の意味と、楠珺社の招福猫を48ヶ月かけて集める仕組みの由来を、住吉大社の公式サイトと大阪府の資料で確認できた範囲だけで整理します。

漫画で知る — 一度で終わらないお参り

冒頭の漫画では、初辰まいりを「一度お願いすれば終わる願掛け」だと思っていた人が、四社を順に巡り、同じ道を毎月歩く意味に気づくまでを描きます。漫画で全体像をつかんだあと、本文で四社と48ヶ月の由来を確かめ、最後に地図で実際の順路を確認できる構成です。

初辰まいりとは — 「毎月最初の辰の日」のお参り

初辰とは、毎月最初の辰の日のことです(住吉大社公式サイトによる)。日付にも十二支が順に割り当てられているため、辰の日は12日ごとに巡ってきます。そのうち月の最初の辰の日を「初辰」と呼び、この日に住吉大社の境内と周辺にある四つの社をお参りするのが初辰まいりです。

公式サイトは、初辰の日に四社を巡拝すると、より一層の御加護が得られるという信仰を伝えています。大阪府が運営する「大阪ミュージアム」の資料によると、古くから難波の商人を中心に信仰を集めてきたお参りで、いまも「商売発達・家内安全のはったつさん」として親しまれています。

なぜ「発達」なのか。鍵は48という数字にあります。毎月1回、4年間で48回お参りすると「四十八辰」、つまり「始終発達(しじゅうはったつ)」に通じる。この語呂が初辰まいりの心臓部です。1回で完結するお参りではなく、48ヶ月通い続けることそのものに意味を持たせた設計になっています。

四社の回り方 — 種を借りて、育てて、実らせて、収穫する

巡拝の順番は公式サイトが明記しています。一番から順に見ていきます。

一番 種貸社 — 元種を授かる

最初にお参りするのは種貸社。御祭神は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)で、「元種を授ける神」とされます。商売の資金、子宝など、物事のはじまりの「種」を授かる祈願の社です。授与品には「お種銭」があり、これを商売の元手に加えて資金運用の縁起とする信仰が伝わります。稲種に始まる「一粒万倍」の祈りの入口です。

二番 楠珺社 — 招福猫の「はったつさん」

二番目が初辰まいりの中心、楠珺社です。御祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。商売発達・家内安全の「はったつさん」として信仰されています。後述する招福猫を授かるのはこの社です。

三番 浅澤社 — 住吉の弁天さん

三番目の浅澤社は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祀る「住吉の弁天さん」。芸能上達や女性の守護神としての信仰で知られます。カキツバタの名所として歌にも詠まれた浅沢の地に鎮まる、水辺の風情の残る社です。

四番 大歳社 — 収穫と集金を締めくくる

最後が大歳社です。住吉大社公式サイトは「収穫集金の神」と案内し、集金満足・心願成就の信仰を伝えています。種を授かり(種貸社)、育て(楠珺社)、花を咲かせ(浅澤社)、実りを受け取る(大歳社)。四社の順番そのものが、商いや暮らしの一巡りをなぞる物語になっています。

招福猫48ヶ月の仕組み — 中猫、そして大猫へ

楠珺社の招福猫には、月ごとの決まりがあります。公式サイトによると、奇数月は左手を、偶数月は右手を挙げた小猫が授与されます。左手の猫は家内安全(人招き)、右手の猫は商売発達(お金招き)の縁起と伝わります。

これを毎月の初辰の日に1体ずつ、48ヶ月。4年かけて48体そろうと、満願成就の証として納め、中猫1体と交換していただけます。さらに中猫2体と小猫48体がそろうと大猫1体と交換。つまり大猫までの道のりは、4年の満願を3周する24年です。

調べていて意外だったのは、この24年という時間の長さでした。願いを叶える最短ルートではなく、四半世紀近く毎月通い続ける人の営みのほうを信仰の形にしている。「始終発達」の語呂は、一攫千金ではなく「続けること」への祈りなのだと思います。

なお、招福猫は初辰の日を中心に授与されるものです。授与の詳細や当日の受付は時期によって変わりうるため、確実に知りたい方は住吉大社の社務所へ直接確認してください。この記事は授与の状況やお参りの結果を保証するものではありません。

地図で歩く — 四社を番号どおりに

地図を開く前に、順番をもう一度確認しておきます。

1. 種貸社 — 元種を授かる 2. 楠珺社 — 願いの発達を祈る 3. 浅澤社 — 芸事や美容の願いに福を授かる 4. 大歳社 — 願いの成就を祈り、巡拝を締めくくる

浅澤社は本社境内から南へ歩いた先にある境外の社で、四社を巡る道のりでは境内だけでなく住吉の町並みも歩くことになります。

四社の位置関係は、住吉大社公式の巡拝ルートでも確認できます。浅澤社と大歳社へ向かう途中には道路の横断があります。地図上の直線を近道としてたどらず、現地の案内と安全な横断場所に従ってください。

訪れる前に

辰の日は12日ごと。つまり初辰まいりは「行こうと思った日に行ける」お参りではありません。暦を確かめ、月に一度の日を待って、四つの社を順に歩く。この不便さごと大事にされてきた48ヶ月の信仰です。

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参考・出典

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